研修会
カンフォータブルケア技術の勉強会を開催してみて
令和2年2月に認知症病棟職員4名、北海道札幌市にある
医療法人北仁会旭山病院 認知症病棟師長南敦司氏のもと
実践研修に行ってきました。
カンフォータブルケア技術とはどのようなケアなのでしょう。
「心地よい・快刺激」+「叶える・出来る・提供する」
心地よさを叶えるためのケア技術なのです。
認知症者が心地よいと感じる刺激を提供することで、周辺症状を軽減させます。
周辺症状の原因となる不快刺激を出来る限り取り除き、
快刺激を中心とした刺激を提供することで認知症周辺症状の緩和、
鎮静化に効果があると言われています。
カンフォータブルケア技術は10項目あります
①常に笑顔で対応する
②常に敬語を使う
③相手と目線を合わせる
④相手にやさしく触れる
⑤相手をほめる
⑥こちらから謝る態度をみせる
⑦不快なことは素早く終わらせる
⑧演じる要素をもつ
⑨気持ちに余裕をもつ
⑩相手に関心を向ける
今回の伝達講習、院内勉強会では講義の合間に演習(演劇)を取り入れました。
「相手をほめる」
「こちらから謝る態度をみせる」の2例を
好ましい対応と好ましくない対応で参加者に見てもらいました。
わかりやすかったと声をいただき、演劇を見てもらうことによって
カンフォータブルケア技術をより伝えられたのではないかと思いました。
旭山病院では毎朝、笑顔チェックがありました。
患者さんによく表情がわかるように笑顔の大切さを話していました。
講義の際、参加者から新型コロナウイルスの影響でマスクをすることが多く、
患者さんに笑顔を見せることが出来ないがどのようすればよいかと質問を受けました。
確かにこのご時世マスクを外すことが難しいですが、
見える目の表情や優しく患者さんに触れたり、
優しく声をかけてあげたりすることで笑顔に代えられるケアで関われたらと思います。
先日メディアでマスクの上にプリントした笑顔を張り付けて仕事をしている企業をみました。
私たちも真似て患者さんに接していく構想をねっているところです…。
アクティビティケア・身体拘束最小化への取り組みを行うと同時に
カンフォータブルケア(快刺激)を加えることによって、
患者さんが活性化し、周辺症状も早期改善されるのです。
活き活きとしたその人らしい生活を提供するために、
日常生活を活性化させるアクティビティケアの質を高め、
不快刺激を軽減させる身体拘束最小化を同時に目指していきたいです。
D棟(認知症病棟) 看護師 S.K
2020-08-25 13:50:00
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当院勉強会で、「おさらいしよう!法律と社会福祉制度」というテーマを掲げ、
医療福祉相談室から、2名の精神保健福祉士が発表しました。
発表内容を二部構成とし、下記の内容で行いました。
① 精神保健福祉法の概要と入院形態、精神障害者手帳に関して
② 精神者総合支援法のサービス概要と自立支援医療に関して
当日は30名以上の職員が参加し、講演内容の”法律や制度”への関心の高さも実感でき、さらに
私たちの専門分野を講演したことで自身の学びに繋がることができました!!
その中でも特に、医療福祉関係の法律や制度は年々改正などで変わっていくこと、法律や制度と言っても
内容は多岐に渡ることから、わかりやすく伝えることを念頭におき話をしました。
緊張しながらガチガチで発表していたこともあり、勉強会終了後、「勉強になった」「わかりやすかった」との声を
聞くことができ、肩の力が抜けました。
今後も法律や制度関係の最新情報を皆様に提供していけるよう、日々精進していきたいと思います。
医療福祉相談室 精神保健福祉士 Y K
2018-06-27 12:03:00
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11月2日に開催された院内学会は、10演題の発表がされました。
本学会のスロ-ガンは、念頭の院長の挨拶をもとに、
「今こそ学ぶ瞬~ チーム力を高めるために~」と定め、
96名の職員の参加を頂くことができました。
研究発表をとおして、多職種がそれぞれの専門性を活かしチーム力を
発揮する事の意義を考えるよき機会となりました。
他部署が、現在どのような課題について取り組んでいるのかを共通理解することで、
自部署としての役割を考え、連携を取り合うことの重要性について再認識することが
出来たと思われます。
医療人としてより良い医療・看護サービスを多くの患者様に提供する為には、
職員全員が常に学ぶ姿勢を持ち続ける必要があります。
また、多部署・多職種のチーム力を高め、日立梅ケ丘病院の質的向上を
目指していくことが必要です。
本学会では、スローガンについて貴重な示唆を得ることができました。
2017-11-13 09:46:00
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1月27日に「コミュニケーションから考えるメンタルヘルス」というテーマで当院職員を対象に院内勉強会を行いました。
(担当:地域連携部 臨床心理室)
コミュニケーションは社会生活を営むうえで必要不可欠ですが、よく「コミュニケーションが苦手」、「何を話したら良いか分からない」という話を聞きます。
しかし、「コミュニケーション=自分から発信するもの」だけなのでしょうか?
これを考えるためにチームを組んでパズルを行いました。
1回目は喋ってはいけません、2回目は喋っても良いですという条件がありました。
単純に考えれば言葉を使える条件の方がパズルを完成させやすいだろうと思います。
しかし、実際にやってみると喋ってはいけませんという条件でも全てのチームがパズルを完成させることが出来ました。
さらには、言葉を使った条件の方が時間がかかるチームも出現しました。
参加者からは
・喋っても良い条件では説明がうまく伝わらなかった。
・喋らなくても意外にスムーズにパズルを組み立てられた。
・喋らない条件は相手の身ぶり手ぶりや表情をよくみた。
という感想を頂きました。
「コミュニケーション=言葉」だけではないということを体感して頂けたと思います。
そう考えると、普段も話す内容と声の調子がずれていたり、目を合わさずに返事をしていたりすることがあるかもしれません。
もしかしたらこのちょっとしたことで相手に誤解をさせていたり、逆に相手の気持ちを読み間違えていたりするかもしれません。
コミュニケーションとは本来誤解が生じやすいものです。
言葉だけでなく、表情や声の調子を意識することで、ストレスを抱きやすい人間関係を円滑にすることが出来るかもしれません。
メンタルヘルスに画一的な方法を求めることは難しいです。
しかし、このように普段とは少し違った目線で物事をみてみると意外に発見があるものです。
さらにはそういったことに目を向けることがメンタルヘルスの第一歩と言えるのかもしれません。
心理員 R.S
2017-02-06 12:08:00
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11月3日に開催された院内学会は、9演題の発表がされました。内容は、別表のとおりです。
本学会のスロ-ガンとして、「学びから深めるチーム医療」をかかげ、96名の職員・実習生の参加を頂くことができました。
研究発表・質疑応答および講評をとおして、他部署の取り組んでいる状況と課題を知ることで、自分の所属する部署としての役割を考え、連携を取り合うことの重要性について認識することが出来たと思われます。
本学会で学びあうことのできた「チーム医療」として、長期間入院をしている患者への看護実践・患者の思いに寄り添う支援とは・地域との連携の方向性・職員間のミーティングの継続の必要性・家族支援等について取り組みことで、日立梅ケ丘病院の質的向上を目指していく課題を明確にすることができました。
以上から、本学会のスローガン「学びから深めるチーム医療」につい貴重な示唆を得ることができ、意義ある第11回院内学会であったと考えます。
第11回院内学会プログラム |
〔演題1〕 |
精神科療養病棟における就寝時パジャマ着用のもたらすもの
~長期入院患者への就寝時パジャマ着用に向けての取り組みから~ |
看護師 |
〔演題2〕 |
患者の退院に伴う不安を知る
~退院に向けより良い援助を行うために~ |
看護師 |
〔演題3〕 |
認知症患者に対する塗り絵のもたらす効果 |
介護福祉士 |
〔演題4〕 |
認知症疾患医療センターとしての
認知症患者への支援策の方向性を考える |
精神保健福祉士 |
〔演題5〕 |
認知症デイケアにおける小集団作業療法と今後の課題 |
作業療法士 |
〔演題6〕 |
入院手続きの最適化に向けて
~入院手続きに要する時間と家族アンケートから考える~ |
事務職 |
〔演題7〕 |
行動制限最小化を目指して
~身体拘束に焦点を当てたスタッフの意識調査から~ |
看護師 |
〔演題8〕 |
精神障がい者を在宅で支える家族に対するケア
~家族へのインタビューから考える訪問看護に求められるもの~ |
看護師 |
〔演題9〕 |
運動プログラムの効果
~精神的健康状態に及ぼす影響を考える~ |
作業療法士 |
~日立梅ケ丘病院 院内学会委員会~
2016-12-07 19:00:00
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8月29日に「これだけは知っておきたい精神疾患の知識」という演題で
当院医師を講師として院内研修会を行いました。
今回の勉強会には、日頃から連携をとらせていただいている
「川﨑胃腸科肛門科病院」の職員の方々にもご参加いただきました。
川﨑胃腸科肛門科病院の方々とは、当院院長と川﨑院長を交えた連携ミーティングを行なっており、
その中で、互いの職員が専門外の病気について学ぶ機会が少ないという意見があがり、
第一回目の試みとして当院の院内研修会に参加していただく運びとなりました。
初めての試みだったので、参加者が集まるか不安を抱えつつのスタートでしたが、
川﨑胃腸科肛門科病院からは看護師・事務職員合わせて8名の方にお越しいただき、
当院職員も89名が参加し関心の高さがうかがえました。
研修会の内容は認知症・気分障害・神経症・不安障害についての講演となり、
川﨑胃腸科肛門科病院の職員の方々からも「わかりやすい説明で勉強になった」
というご意見もいただけてよい機会になったのではないかと思います。
専門外の疾患について学ぶことは大変なことなので、
このような身近な連携病院を通じて勉強会に参加したり、
ミーティングを行うことで顔の見える連携を深めたり、
という活動を今後も続けていければと思っております。
精神保健福祉士 K.T
2016-10-04 10:23:00
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7月30日(土)、当院のリスクマネージメント対策委員会による院内研修会が行われました。
医療安全とはどのようなことを指すのか、どうすれば患者様に安全を提供できるのかということを常に学んでいかなければなりません。
今回の研修では、患者様が安全に生活を送れるようスタッフ一人一人が危険を予測できるためにKYT(危険予知トレーニング)を用いてロールプレイングを行いその場面でどのような危険があるのか、どうすれば危険を回避できるかをスタッフ114名で学びました。
現場を想定しながら当院の特色を織り交ぜ、様々な意見や案をお互いに出し合い活発な意見交換を行いました。
普段皆さんが生活する場においても危険はすぐそばに潜んでいます。それらを予期し対応できれば危険から身を守る術となります。
先を読む力を私たちは身に着けないといけないのではないかと医療安全管理者としては感じています。
事故を未然に防ぐために予期出来うる能力を養うために今後も定期的に行っていく予定です。
看護師 Y.S
2016-08-09 12:34:00
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当院の人権擁護委員会による院内研修会で講師として茨城キリスト教大学看護学部准教授 池内彰子先生をお招きして「医療職と倫理」についての講演を12月18日と1月22日の2回行いました。
受講した看護師の感想を下記に紹介させて頂きます。
先日、「医療職と倫理」についての院内研修会に参加させていただきました。
看護していると倫理観が確立していなければならないと実感することがあります。なぜなら、業務を行う上で、患者様のために良いと考え援助した事でも、結果的に病状の悪化に繋がってしまうこともある為です。学生時代はどんな場合でも患者様を最優先にしなければならないと考えていましたが、看護師として働くようになり、様々な場面において、実践することの難しさを痛感します。
倫理を体現するために、患者様の立場や、看護師の立場等の様々な場面に立って、看護を提供していくことが大切だと改めて学びました。
患者様のその時の状況にもよりますが、患者様の意向になるべく添えるように、看護師としての価値観を交えながら、患者様にとって良い方向に向かうように援助することが理想であり、課題であります。看護師として患者様の意向について考える事ができなければ、患者様にとっての最善を導き出すことはできないと考えます。
今回研修で学んだことを活かし、今後も看護師としての倫理観を常に念頭におき、患者様への看護援助をしていきたいと思います。ありがとうございました。
病棟看護師 R.S
2016-03-16 12:35:00
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院内研修会「感染防御の基本と手洗いの実践」について
感染防止対策委員会による院内研修会「感染防御の基本と手洗いの実践」についてMeiji Seika ファルマ株式会社下村恵里佳様による感染予防に関する講義を頂きました。
meiji様の主催の研修とのことで感染対策に有効な製品についてや、精神科特有の感染対策について触れて頂き、精神科ならではの特殊性や、具体的な感染対策など有意義な研修内容でした。
年に2回行われる感染対策の研修ですが、その度に再確認や情報の更新をすることで、しっかりと丁寧な感染予防に継げて行きたいと思います。
ありがとうございました。
病棟看護師K.N
2016-03-02 16:37:00
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